No.381

どうせこいつらもつまんない。いつもの試験で案の定つまんないことばかり仕掛けてくるその3人を午前の時点で半分くらい不合格の判定を下していた。
特に任された子供に関しては群を抜いてつまんないやつだった。こういう奴が戦場では真っ先に死んでいく。フォローしてやる価値もない奴だ。そう思いながら一応は観察を続けた。そしたら予想外のことが起きた。予想外すぎて自分でも何が起きたのかわからなかった。僕はその子どもの頭に手を置いて合格と伝えていた。理解できない。だけどずっと読んできた本の中の人物と、僕は同じことをしていたことに気がついた。たくさん読みすぎて、世界に浸りすぎて、本の中の人物が僕に憑依したかのように。
やりたくない任務だった。だけど合格と言ってしまったからにはやらなければならない。この三人が中忍になって巣立つまで見守りながら忍として強くしていくという任務を。
それを覚悟したときにいつもよりも胸がぎゅうと苦しくなった気がした。なんで今。僕の中で何が起きている。でも今は目の前のことをこなしていかなければならない。ガキの面倒なんて、僕には1ミリも向いちゃいないのに。なんでこんなことになったんだろう。

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