No.219

思わず口にしそうになる言葉を飲み込んでカカシの熱い視線を浴びながら戸惑い、この先のことを思うと目頭が熱くなってしまう。
もう、カカシとこうする事はなくなる。
その日が近づくにつれ胸に込み上げる気持ちは強くなって、でも俺は僧侶になることが夢でカカシはその夢を後押ししてくれていて、そして夢が叶うと同時に俺はカカシから離れなければならなくなる。
最初は痛くて仕方がなくて声を出すふりなどして嘲笑され早く終わってくれと願いながら受け入れていたこの行為はいつの間にか当たり前になり俺自身も望むようになり、そしてカカシという人物に対してどうしたら良いものか悩みながら遊びじゃないという言葉に胸が高鳴って、俺にはどうにもできないくらいにこの気持ちは膨らんでしまった。

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